昆虫の生まれってどこよ?
昆虫が地球外生命体であった、という説がある。
結構科学者とかでも信じてたりする。
確かに羽根があって飛ぶなんてのは異常だよな。
それにあの羽根、起源がそもそも分からない。
それに生物としての完成度も高い。
地球上で一番繁栄してるのは昆虫かもしれない。
…でもよ、ちょっと待った。
それだったらムカデは地球外生命体か?カニは?
大体地球外生命体なら遺伝子がなんでヒトとかと同じATGCの塩基からなる?
しかも人間と似た遺伝子まで多数もっているんだぞ。
よろしい。
昆虫が地球の仲間であることを確認してみよう。
ただ、そもそも全ての生命が宇宙起源だったら俺ら含め地球外生命体な。
…その昔のことだ。ちょっと五億年くらい。
ムカデに良く似た生き物が海中でのんびり暮らしていたそうな。
ものによっては体長2mなんてのもいたらしい。
しかし、環境が激変する。
いわゆるカンブリア絶滅だ。
巨大な隕石の衝突があったのか何なのか知らない。
ともあれ、地上の9割の生命は絶滅した。
海中というところももはや楽園ではなくなっただろう。
人類の祖先の魚類がそうしたように、さっきのムカデの親玉氏も
川を目指す。
川で魚類と生存競争しながらも、彼らはそれなりに生存していた。
しかし、川には問題があった。
海どころではなく空気に触れてしまう率が高い。
えら呼吸の魚類にもそうだが、ムカデの親玉氏にとっても死活問題。
一部の魚類は川を放棄し海に戻った。
さてムカデ氏はどうするか。とりあえずえらを改良してみた。
(逆にここで陸に上がる連中も現れた。これが今のムカデ。)
こうしてカゲロウの幼虫のような昆虫の先祖が生まれた。
カゲロウ幼虫氏は川に適応でき、さらに川の上流を目指す。
が、とうとう本気で水がなくなる環境に来てしまった。
本格的に空気と向かい合う必要が生まれた。
まず、乾燥を防ぐ機構を作り、とりあえずえらをあきらめた。
そして気門という器官での呼吸をすることにした。
気門の付近の足は邪魔なのであきらめた。
「たくさんの足なんて不要です、えらい人にはそれがわからんのです」
で、足を6本残してみた。これだけありゃ十分だろ。
とここで問題が生じた。足の上のえら、どうしよう。
もともと昆虫の祖先は足の上にえらがあったわけだ。
しかし今やそのえらも無駄になった。
ま、ムダでもいいか。なんて思った奴がいた。
無駄を無駄のままとして扱う、やばい奴だ。
その一方で「無駄なんて無くせよボケが」って言うグループがあって
これが現在のシミになることになる。
一方さっきのムダのままえらしょった奴は思った、かもしれない。
「背中のこれ、なんかに使えないか?」
そんなこと考えながらぼけーっと暮らしていた。
ある日、大風が吹いた。嵐になった。
「うをおお、やべー、耐えられねー」
彼は必死にしがみついていたが、ついに力尽きた。
しかし。
次の瞬間、背中のえらで彼は空を舞い、静かに舞い降りた。
「なぬ?」
こうして、昆虫は始めて空を舞ったのだ。
最初の空飛ぶ昆虫の羽根は「6枚」あったという。
やがて羽根を持った昆虫は大きな移動力を持ち、世界を席巻したのだ。
昆虫が昆虫になるまでにはこんなにいろいろあったのだ。
昆虫ってのもさ、やっぱり地球生まれの地球育ちな訳だ。
だからみんな仲良くやっていこう、と。
…ゴキブリとかハエもか、といわれると…。